大阪・関西万博開催記念!
博覧会から遊園地の歴史を見てみよう!

2025年は、日本で20年ぶりの国際博覧会「大阪・関西万博」が開催される博覧会イヤー!

提供:2025年日本国際博覧会協会


実は、博覧会と遊園地には深~い関係があるのを知っていますか?
あのアトラクションが日本に初めてやってきたのが博覧会だったり、今でも人気のあの遊園地が博覧会をきっかけに生まれたものだったり…。
そこで今回は、日本の遊園地と博覧会の意外な関係を見てみましょう!

アトラクションの日本上陸は、博覧会から!

ジェットコースター、メリーゴーランド、観覧車。
今ではおなじみの遊園地のアトラクションですが、実は初めて日本にやってきた場所は博覧会の会場でした!

日本初のジェットコースター

ジェットコースターが日本で最初にやってきたのは、今から130年以上前の1890年(明治23年)。東京・上野で開催された「第3回内国勧業博覧会」。
「自動鉄道(スウィッチバック・レールウェー)」という名で紹介されたこのアトラクションは、7mの高さから、客車に乗って往復200mほどの波型のコースを走るものだったそうです。

第3回内国勧業博覧会の様子(国立国会図書館デジタルコレクションより)
画像は同年代(1884年)のアメリカに設置されたジェットコースター(スイッチバック・レールウェイ)(La Marcus Thompsons Switchback Railway)

日本初のメリーゴーランド

メリーゴーランドが日本で最初にやってきたのは、1903年に大阪・天王寺で開催された「第5回内国勧業博覧会」。
当時は「快回機」という名で紹介されていました。直径約9メートルの床に木馬と椅子がついており、約40人が乗れたそうです。
ちなみにこの博覧会の後、跡地には遊園地「ルナパーク」が1912年に開業。そのシンボルとして建てられたのが、今も愛される通天閣です。(現在の通天閣は2代目)

第5回内国勧業博覧会の様子(国立国会図書館デジタルコレクションより)

日本初のウォーターシュート

ウォーターシュートが日本で最初にやってきたのも、メリーゴーランドと同じ1903年に大阪・天王寺で開催された「第5回内国勧業博覧会」。
ウォーターシュートとは、ボートが斜面を勢いよく下り、水に飛び込むアトラクションです。
国内最後の八景島シーパラダイスにあったウォーターシュートが2005年に営業終了し、ウォーターシュートは日本から姿を消しました。

第5回内国勧業博覧会のウォーターシュート(国立国会図書館デジタルコレクションより)

日本初の観覧車

観覧車が日本で最初に設置されたのは、1906年に大阪・天王寺で開催された「 戦捷せんしょう 紀念博覧会」といわれています。

1907年に開催された東京勧業博覧会に設置された観覧車の様子(国立国会図書館デジタルコレクションより)

懐かしいあの遊園地も博覧会から生まれた!

今は閉園してしまったあの懐かしい遊園地も、実は博覧会がきっかけで誕生していたんです!

エキスポランド

大阪府吹田市の万博記念公園にあった「エキスポランド」は、1970年に開催された「日本万国博覧会(大阪万博)」のアミューズメントゾーンとして誕生。博覧会終了後も2009年まで営業しました。

神戸ポートピアランド

兵庫県神戸市のポートアイランドにあった「神戸ポートピアランド」は1981年に開催された「神戸ポートアイランド博覧会」のアミューズメントゾーンとして誕生。博覧会終了後も2006年まで営業しました。

神戸ポートピアランドのメリーゴーランドに乗るmikko

今も会える!博覧会の記憶を繋ぐ遊園地

博覧会で誕生した遊園地やアトラクションには、今も現役のものもあります。
遊園地に行く前に、できるきっかけになった博覧会のことを調べると、もっと楽しめます!

よこはまコスモワールドの大観覧車

大観覧車「コスモクロック21」は1989年の「横浜博覧会」で誕生。
博覧会開催時は今の場所の対岸に設置されていました。
遊園地は博覧会終了後にリニューアルし、1999年に大観覧車が現在の場所へ移設されて、みなとみらいのシンボルとして愛され続けています。

ここも注目!よこはまコスモワールドのおすすめアトラクション

よこはまコスモワールドは夜も楽しい!
優雅な気持ちになれる2階建てメリーゴーランド。


お化け屋敷屋内ライド「幽霊堂-鈴の鳴るほうへ-」は、恐怖度を3段階から選べる珍しいシステム。幽霊との記念写真ももらえます!

前橋市中央児童遊園 るなぱあく

群馬県前橋市にある遊園地「るなぱあく」は1954年に開催された博覧会 「前橋グランド・フェア―」 の第2会場として誕生。
現在も活躍する豆汽車は開園当時から運行しています。この豆汽車は開園当時「お猿の電車」という名前でしたが、最初は猿が乗っていませんでした。子供達からの「お猿の電車なのに猿が乗っていない!」という声を受けて、博覧会終了3日前から猿を運転席に乗せて走ったそうです。

ここも注目!るなぱあくのおすすめアトラクション

博覧会当時から稼働する「もくば館」。5頭の電動木馬が並んでいて、1回なんと10円で乗ることができます!(木馬に乗れるのは小学生まで)

大宮公園児童スポーツランドの飛行塔

埼玉県の大宮公園にある飛行塔は、1950年に新潟県長岡市で開催された「長岡市博覧会」で稼働していたもの。博覧会終了後に大宮公園に移設され、現在も活躍しています。

函館公園こどものくにの飛行塔・メリーゴーランド

北海道函館市の遊園地「函館公園こどものくに」にある飛行塔とメリーゴーランドは、1954年に開催された「北洋漁業再開記念北海道大博覧会」の五稜郭公園会場にあったものが移設されたものと言われています。1956年の遊園地開園から活躍している歴史あるアトラクションです。このメリーゴーランドが、おそらく現役で稼働する日本最古のメリーゴーランドなのではないかと考えています。

ここも注目!函館公園こどものくにのおすすめアトラクション

観覧車は1950年に大沼国定公園に設置されたものが1965年にこどものくにに移設されたもの。
現役で稼働する日本最古の観覧車として2019年に登録有形文化財に登録されました。

愛・地球博記念公園の大観覧車

愛知県にある愛・地球博記念公園の大観覧車は、2005年に開催された「日本国際博覧会」(愛・地球博)に合わせて開業。

ここも注目!愛・地球博記念公園

愛・地球博の貴重な品々が展示された「愛・地球博記念館」も必見です。
また、スタジオジブリ作品の世界が楽しめる「ジブリパーク」も愛・地球博記念公園内にあります!

小田原城こども遊園地

神奈川県の小田原城の隣りにある「小田原城こども遊園地」は1950年に開催された「小田原こども文化博覧会」で誕生。
博覧会当時から走り続けるミニトレインは、小田原城を間近で見られる特等席です。(※2025年2月現在休園中)

遊園地は、歴史を知るともっと面白い!

博覧会と遊園地の歴史を見てみると、今日のアトラクションや遊園地は博覧会がきっかけで生まれたものが多くあることがわかりました。
あなたの近くにある遊園地にも、きっと素敵な歴史があると思います。ぜひいろいろ調べてみて、実際に遊びに行ってみてください。
子供も大人も、歴史を知って遊園地をもっと楽しみましょう!

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遊園地だいすきユニット 369days みるくでいず について

遊園地やメリーゴーランドがだいすきなmikkoとmilfordのユニット。
「遊園地は大人になってからがおもしろい!」をコンセプトに、書籍、公式サイト、フリーペーパー「ゆうえんちdays」、メディアなどを通じて遊園地の魅力やおでかけスポットを紹介しています。

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mikko みっこ

大学の卒業論文で遊園地について書くほど遊園地が好き!珍スポット、レトロスポットも大好き!「永原さくら」という名前で、アニメソング・ゲームソングの作詞をしています。

milford みるふぉーど

遊園地や旅行で街を巡ること、猫、片付けが好き!