2016年初夏――――――
西武秩父駅にSLパレオエクスプレス初めて乗り入れるというイベントに参加したmikko。
西武秩父駅に到着し、ついにSLがやってくる!
歴史的なその瞬間を目撃したmikkoの選択とは――――――
えすえる!~臨時SL列車イベントで秩父へGO♪~ SLパレオエクスプレス編
►さいしょから
►つづきから
「きました!きましたよ!SLパレオエクスプレスが西武秩父駅に入構です!」
「あれ?SLのイメージとちが・・・ うわー!!お尻に!お尻にSLがついてる!!」
「お尻から入ってきましたね。
お尻についてるのが牽引機関車、C58 363、通称シゴハチです。
乗車後はもちろん、シゴハチが牽引していきますよ!さあ、そろそろ乗り込まないと良いポジションがとられてしまいます!」
「良いポジション・・・?」
「ここです、ここ、ここー!最高の席を確保できました!」
「えっ・・・ここ一番後ろの席なのでは?
ハッ!もしや、SLって、ジェットコースターみたいに後ろの席ほどスピードが出てスリルが味わえるの・・・!?」
「その席を選ぶとは、さすがポテくま君ですね~♪」
「わっ・・・ あなたはもしや・・・鉄道むすめ??」
「そうです!私は秩父鉄道株式会社の鉄道むすめ、桜沢みなのです!これから三峰口駅までご案内させていただきますね!そーれ、出発!」
「わーすごいっ!!」
「ふふ・・・ SLの乗り心地、すごいでしょう!?」
「すごい、すごいレトロな看板が通りすぎてゆく!!」
「・・・」
「れっ、レトロといえばですねっ!レトロなこのSL!C58 363は、1944年に製造され、1972年まで東北地方で活躍していました。その後廃車となり、埼玉県の小学校で展示されていたのですが1988年に熊谷市で開催された「さいたま博覧会」開催記念でパレオエクスプレスとして復活しました。現在も熊谷駅から三峰口駅までを元気に走っています!」
「何度も言いますが、いつもは西武秩父駅には止まらないんですよ!今回のイベントの2日間だけ特別に、秩父鉄道のSLエクスプレスが、西武鉄道の西武秩父駅に乗り入れているんです!」
「じゃあさっきからみなのさんが持ってるこのお弁当も2日間だけの特別メニューなんですね!?」
「そうなんですっ!いまからお配りするこのお弁当、秩父名物をたっくさん入れた特別なお弁当なんですよー!さ~召し上がれ♪」
「わーおいしそう!いただきまーす!
・・・んっ、んまい!!特に豚肉の味噌漬けが美味しいよ~!」
「僕はみそぽてとが好きです~!」
「と、共食い・・・? えっと、どちらも秩父名物なんですよっ しかし残念ですがあまりゆっくりは召し上がっていただけないのです・・・西武秩父駅から三峰口駅までは30分で着いてしまいますから・・・」
「そうでしたそうでした。モグモグモグ・・・よしっ!いくぞー!!」
「な、なんでそんな張り切って・・・え、カメラ!?」
「そうなんです!一番後ろの席は、SLが客車を引っ張ってる姿を車内から撮影するのに最高の場所なんです!
mikkoさんは写真がちょっとお下手だと思いますので、助っ人の方をお呼びして撮影していただきましたっ!」
(撮影:進行豹様)
「す、すごい・・・ 確かにこの席からしか撮影できない臨場感のある写真だ・・・!」
「僕も良い写真が撮れました!」
車内放送:間もなく、三峰口駅に到着です。
「あー、あっという間だった~ 美味しいお弁当も食べれたし、ベストポジションで素敵な景色も見れたし・・・」
「み、mikkoさん!あの、お願いがあるんですけど・・・」
「なんですか?鉄道むすめにはなりませんよ><」
「違います違いますっ!あの~、もしよければ、私と一緒に、豚肉の味噌漬けを極めませんか!?究極の豚肉と味噌を手に入れる冒険に出かけて、世界一の豚肉の味噌漬けを作りましょう!」
►私はどうする?
「・・・私は、次なる美味しいものを探しに行かなきゃいけないんです。豚肉の味噌漬けはみなのさん・・・あなたに託しました。」
「うう・・・残念です。でも、美味しいものが見つかるように祈っていますね!
これ、SLパレオエクスプレスのピンバッジです。オリジナルの袋もどうぞ。どうか私だと思ってお側に・・・」
mikkoは「SLパレオエクスプレスのピンバッジ」を手に入れた!防御力が3アップ!
「みなのさん、さようならー!」
「またねー!いや~、楽しいSLだった・・・」
「帰りも秩父駅まで同じSLに乗るんですよ!みなのさんは三峰口駅でお仕事があるのでここでお別れですが・・・」
「ヤッター!もう一度乗れるんだ!・・・ん?でも同じ電車に?どうやって方向転換するの・・・?」
「ふっふっふ!こちらにお越し下さい!ほら・・・あれをご覧下さい!」
「あーっ!これ鉄道博物館で見たぞー!でも本物を見るのは初めて・・・ か・・・か・・・」
「どうしたんですか・・・?そんなに、か・・・か・・・感動されました?」
「か・・・かゆいっ!!ここ蚊がめっちゃおるー!!」
※良い子は虫除けスプレーを持っていこうネ!
「ぐすん・・・かゆい・・・」
「だ、大丈夫ですよっ!ほらほら、ここ三峰口駅の秩父鉄道車両公園には電車がいっぱい展示されていますよ~」
「うわあ!古い電車がいっぱいある・・・!中に入れる電車もあるぞー!」
「静態保存されている車両も迫力ありますよね。」
「もっと、こういう・・・昔の電車が見てみたい!動いてるのも静態保存も全部!」
「動態/静態保存機をキュートレインと総称し、情報を掲載しているデータベースがあります!先ほど写真の助っ人をしていただいた進行豹様が中心となって運営されていますよ。詳しくはこちらのサイトをご覧くださいっ」
「くっ・・・また旅の楽しみがひとつ増えてしまったぜ・・・ 人生が一度じゃ足りないヨー!」
「さっ、そろそろSLの発車時刻です。乗り遅れないように急ぎましょう!
次は、SLの音を楽しんでいただきたいので、先頭の席をゲットしますね!」
「はあ、もう時間かあ・・・ 三峰口駅の周りはまた改めて探索したいなあ・・・ あんなナウいロゴもあるし・・・」
「レトロな草もち屋さんもあるし・・・ 駅周辺の街を歩いて探索できることも、鉄道旅行の醍醐味だね!」
??「くくく・・・レトロが好きか・・・」
「ハッ!!何か聴こえる・・・!?」
??「レトロが好きなら・・・御花畑駅に来い・・・ そこが最終決戦の場所だ・・・」
「最終決戦・・・!?」
「危ないっ!急いでSLに乗って!御花畑駅は、今回のイベントの終着駅、秩父駅から歩いて行けるわっ!」
「みなのさんっ・・・!わかった!ありがとうっ!」
「先頭の席を確保しました!間に合ってよかった・・・まさか、奴に見つかってしまうとは・・・
と、とにかく秩父駅に向けて出発です!」
「一体何が起こるんだ!?」
~次回予告~
続くレール。拭えない不安。
舞台はいよいよ―――――終着駅、秩父駅へ。
最終回、秩父探索編。
レトロ好き必見の街巡りへ!
しゅっぱつ、しんこー!!
チャーチャラチャッ♪
参考文献:新宿歴史博物館(2001)「特急電車と沿線風景」
Special Thanks:秩父市(ポテくまくん)、TOMYTEC(鉄道むすめ)、進行豹様