愛知万博のエジプト館が滋賀で蘇っていた! 北近江リゾート エジプト館

北近江リゾート エジプト館は2017年に閉館し、建物は取り壊されました。
一部の展示品は隣接する北近江リゾートの館内に展示されているそうです。

突然ですが、皆さんは2005年に開催された愛知万博(愛・地球博)を覚えていますか??

冷凍マンモスやリニアモーターカーといった大規模な展示から、当時まだ珍しかった伸びるトルコアイスまで、出会うものすべてにわくわくした博覧会でしたね!
とりわけ120もの参加国による特色豊かな外国のパビリオンが印象的だった方も多いのではないでしょうか。

しかし半年間で2200万人もの人が訪れたとあって、なにをするにも待ち時間との戦いでもありましたね…。愛知万博には私も2回グループで行ったのですが、大人気のドイツ館にどうしても行きたかったので、解散した後1人で2時間ほど並んだ思い出があります…!

そんなこともあり愛知万博が閉会したときは「行けなかったパビリオンがたくさんあったのになー…」と残念に思っていたのですが、なんと!!
外国パビリオンの1つであるエジプト館が滋賀県で蘇っていたのでした!
今回は偶然そのエジプト館に訪れることになったので、写真もたっぷり(館内の撮影OK)でその全貌をお届けします!

エジプト館との出会いは全くの偶然でした。
台風一過のある日、名古屋から北陸へと車を走らせていた我々369daysでしたが、台風の影響で高速が通行止めになってしまいました。
そこで米原からは国道8号線を北上していたのですが、その道中こんな看板が目に飛び込んできました。

「愛・地球博 パビリオンが北近江に! エジプト館」

愛・地球博!?北近江!?エジプト!?と交錯する地名に一瞬混乱しましたが、どうやらすぐ近くに愛知万博のエジプト館が移設されているようです!
これは面白そう!ということで行ってみることにしました。

しかし近くまで行ってみると人気のない駐車場に閉ざされた門。
「これは休館だな….」と落胆しつつせめて写真だけでもと思い門に近づくと、こんな掲示が。
言われたとおりにインターホンを押すと係の方が対応してくださり開館していただけました!

こちらが移設されたエジプト館です。当時の様子は(中に入ったかどうかも含め)覚えていませんが、あれだけ大混雑していたパビリオンに待ち時間ゼロで入れるというのは得した気分!

入館料の300円(普通は500円みたいですがなぜか割引価格でした)を支払い中に入ると、
モリゾーとキッコロがお出迎えしてくれました。

こちらがエジプト館の展示室です。
展示はこの1室のみですが、神殿風の柱があったり天井で星が輝く演出があったりと良い雰囲気です!
展示室は「太陽」「文明」「農業」の3つのゾーンに別れており、それぞれに関連する展示がありました。

入ってすぐのところにはエジプト文明の簡単な解説がありました。
あまりエジプトに詳しくない人も歴史をなぞることができます。

こちらは太陽神に関連する大きな壁画です。
残念ながら展示品のほとんど(すべて?)がレプリカなのですが、素人目ながら精巧に作られているのでいろんな角度から見たりして結構楽しめます。

目にもまぶしい黄金の棺や、

教科書なんかで見た黄金のマスクも!

こちらはツタンカーメンの黄金の椅子です!すごい豪華!

愛知万博当時もエジプト館に行ったけど混んでいてゆっくり見れなかった…といった方も、
ここでなら何時間でもじっくり観察することができます!

かの有名なロゼッタストーンも!
近寄れば一文字一文字読めるので、ヒエログリフ・デモティック・ギリシア文字がわかる方は解読できるかもしれません!?

ツタンカーメン王は当時こんなサンダルを履いていたそうです。
3000年以上前のものですが、原宿のセレクトショップに並んでいてもおかしくないほど
今見てもおしゃれなデザインだと思います!

エジプト文明の頃の食物も再現されていました。
コリアンダーやクミンなどはこの頃から利用されていたんですね…!

さて、展示物の紹介はこれくらいにして最後にパネル展示とお土産コーナーの様子を紹介します。
まだまだ紹介していない展示物がたくさんありますので、続きはぜひ現地で見てみてください!
ここに来ると本物を見たくなること間違いなしなので、次はカイロ博物館か大英博物館か…と言ったところでしょうか。

こちらは愛知万博当時のエジプト館の様子です。やはり大混雑だったようですね…。
ちなみに建物の外観が当時と滋賀に移設されたもので少し変わっていますが、
この写真の上の方に写っている壁画も園内のどこかにちゃんと移設してありますのでお見逃しなく!

こちらは幕末に日本人が初めてエジプトに訪問した際の写真だそうです。
腰の日本刀とスフィンクスの組み合わせが不思議な感じですね。

最後にお土産コーナーをちらっと紹介します。エジプトをモチーフにしたTシャツやおしゃれなマグカップなどがありました。

さて、今回は愛知万博閉幕後に移設されたエジプト館に偶然訪れる形になったのですが、ここで気になるのが「他にも移設された愛知万博のパビリオンはあるのか?」ということ。
調べてみると、一部の展示物やモニュメントが自治体や学校・企業・商業施設などに移設された例はあるものの、館全体が移設されたのはどうやらエジプト館だけのようです…。

大阪万博の思い出として太陽の塔やオーストラリア館などが現在までも残っているように、愛知万博の思い出も末永く残っていて欲しいと思いました!

北近江リゾート エジプト館
北近江リゾート エジプト館は閉館しました。
<入館料> 大人500円・子供(4歳~12歳)300円
<開場時間>10:00~17:00
<休館日> 第3火曜日※祝日・特別日を除く
<公式サイト>http://kitaoumi.com/facility/other/egypt.php

“愛知万博のエジプト館が滋賀で蘇っていた! 北近江リゾート エジプト館” への2件のフィードバック

  1. NEKNEK より:

    本日北近江リゾートに行って参りましたが、驚いたことにエジプト館の建物自体が無くなっていましたよー。

    • milford より:

      NEKNEK様
      情報ありがとうございます!
      エジプト館、無くなってしまっていたのですね…。
      運営していた北近江リゾートに問い合わせてみたところ、老朽化などの理由で昨年取り壊してしまったそうです。ただ一部の展示品は北近江リゾート館内に展示されているとのことでした!

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