お菓子メーカーはたくさんありますが、中でもシャトレーゼには不思議な親近感を覚える方も多いのではないでしょうか。
今回は山梨県北杜市にあるシャトレーゼ白州工場にアイスの製造工程などを見学に行った際の様子をお届けします。工場見学のお約束である試食もできましたよ!
シャトレーゼ白州工場へは中央自動車道の須玉ICから車で30分ほど。路線バスは無く、徒歩でも入場できないため、車かタクシーで来る必要があります。工場の見学は無料ですが、事前に公式サイトから予約する必要があります。今回は最も早い9時から訪れたのですが、この時間でも100人以上の方が訪れているようでした。
並んでいる際に見学についての案内や注意事項が配られました。
こちらが建物への入り口部分。売店は見学後にも寄ることができます。
履物はビニール袋に入れ、専用のスリッパに履き替えます。
シャトレーゼ白州工場がなぜここにあるのかというと、このあたりでは南アルプスがもたらすおいしい水が採れるから。1kmほど離れたところには「南アルプスの天然水」の採水所や、ウイスキーを作っている白州蒸留所もあります。
白州の水のおいしさの秘密は、硬度がとても低い(水の中に含まれるカルシウム・マグネシウムの量が少ない)ため、口当たりが良くなるからなんだそう。
そんな白州の名水をイメージしたトンネルを通ると…
工場エリアに到着。見学のコースは「製餡ブース」「アイスブース」「アイス試食コーナー」「ヒストリー展示」分かれています。
見学の際は案内係の方はつかないので、自分のペースで自由に周ることができます。
まずこちらが餡子を作っている「製餡ブース」。
ガラス越しなのに餡子の匂いが立ち込めます!
シャトレーゼは和菓子も製造しており、商品にあわせて80種類の餡子を使い分けているそうです。
お菓子作りに使う水は地下100mからくみ上げたものをろ過・殺菌しています。また工場で使用した水を自然に流す際も、できるだけきれいな状態で流すように厳しい基準を設けているそうです。
続いては「アイスブース」。
アイスに使われる牛乳やフルーツといった素材にもこだわっています。
自分にぴったりのアイスがわかるチャートもありました。
そしていよいよ、アイスの試食コーナーに到着です!
アイスの試食をしながら、周りの窓からアイスの製造工程を見学できるようになっています。
ここでの製造機械の撮影は禁止となっていましたが、アイスに木の棒を刺す工程や、アイスが一本一本包装される過程などを見ることができました!
ここからは、この日試食できたアイスを紹介します!
アイスの試食は無料で量の制限もありませんでしたが、参考のために店舗での販売価格も掲載します。
まずこちらは白州の名水を使用した「アイスキャンディー ソーダ」(6本入り 129円)。
北海道の小豆を使用した「和菓子アイス 十勝あずき」(1本 68円)。
白州からほど近い、八ヶ岳の牧場の牛乳を使用した「八ヶ岳契約牧場しぼりたて牛乳バー」(1本 68円)。
バニラアイスの中にパリパリのチョコが入った新食感アイス「チョコバッキー バニラ」(1本 60円)。
この工場で焼いたシュガーコーンを使った「THE ICE CREAM SHOPコーン ホワイトチョコベリー」(1個 129円)。
と5種類のアイスを試食することができました。
それぞれのケースにはアイスがぎっしり!
試食コーナーは天窓から空が見える開放的な雰囲気。
特に「八ヶ岳契約牧場しぼりたて牛乳バー」が美味しかったです!
今回の試食コーナーにはありませんでしたが、パインの輪切りのような見た目と触感の「パイン 5個入」(直球にもほどがあるネーミングだ…)が個人的に好きです!(*‘∀‘)
試食コーナーにはアイスだけでなく、お水も用意されています。しかも白州の名水が!
実際に飲んでみると、のどにまったく引っかかること無く飲めるまろやかさに驚きました。アイスだけでなく、ぜひ白州の水も味わってみてください!
試食コーナーを後にすると、シャトレーゼの歴史が展示されているヒストリーコーナーがありました。
シャトレーゼの発祥は1954年に山梨県にできた和菓子屋さんなのだそうです。
個人的にシャトレーゼといえば、この店舗のイメージ!最近はよりおしゃれな雰囲気のお店もあるようです。
シャトレーゼはお菓子作りのほかにも、ワイナリー事業、ゴルフ事業、リゾート事業も手掛けています。
特に創業の地である山梨県との関係は深く、ゴルフ場やホテル、契約農場など多くの施設があります。
見学コースの最後には売店で買い物を楽しむことができます。
白州工場限定の商品もありました。
立体的に折ることができるポストカードや、お菓子の柄がさりげなくあしらわれた「がまぐち」など、お菓子以外にもシャトレーゼならではのお土産がありました。
工場見学にはゆっくり回って60分ほどかかりました。早めに巡れば30分ほどでも一通り見ることができそうです。
今回シャトレーゼ白州工場を訪れた理由としては「アイスが無料で食べられる」という不純な動機もあったですが、水や素材へのこだわりなど、思いのほか勉強になりました。
今後シャトレーゼのお店でアイスを見かけた際も、自然に囲まれた白州工場を思い出しながら、ついつい手に取ってしまいそうです。