369daysのROOF TOPIC
第1回
平成の渋谷の屋上

さあ、新しい時代の幕開けだ!
平成の約30年間で街の様子はずいぶん変わったようです。人も、建物も屋上も。
そう、平成の時代に消えた屋上もあれば生まれた屋上もあります。
屋上にまつわるトピックを紹介する当コラムでは、今回からしばらく「平成の屋上」に迫っていきます。

この記事は フリーペーパー『屋上とそら』Vol.35に掲載された「369daysのROOF TOPIC 第1回」の完全版です。

記念すべき第1回は、1990年代にカルチャーの発信地としてその名を轟かせた東京・渋谷の屋上をご紹介します!
こ~んな記念写真が撮れちゃう屋上があること、ご存知ですか?

渋谷は屋上が多い街。商業施設の屋上には、誰でも利用できる庭園、フットサルパーク、ビアガーデンなどがあります。
過去には東急百貨店東横店に屋上遊園地がありました(屋上とそらvol.18に掲載)が、2013年3月に閉園。多くの屋上遊園地が閉園した平成は、屋上遊園地ファンにとって悲しみの時代でもありました 。
その一方で、渋谷駅近くに立つ商業施設「MAGNET by SHIBUYA109(以下MAGNET)」の屋上には遊園地に代わる新たな屋上エンターテインメントが誕生しました。

「MAG’s PARK」と名付けられたMAGNETの屋上にある展望台「CROSSING VIEW」では、スマートフォンアプリを利用することでスクランブル交差点を背景にしたダイナミックな“自撮り写真”を撮ることができる「CROSSING PHOTO」というサービスが体験できます。
前身の商業施設「109MEN’S」が2018年4月にMAGNETへとリニューアルした際に屋上が開放され、CROSSING PHOTOも導入されました。
この屋上には飲食物の持ち込みも可能。7階の飲食フロア「MAG7」で購入した飲食物(お勧めは FATBURGER!)を持ち込んで、渋谷の街を眺めながらのんびりした後にCROSSING PHOTOを体験、なんてこともできちゃいます。
ね、変わることって素敵でしょ?

人気アーティストとコラボした装飾が施されていることも。屋上に来るのは若者が多いのかと思いきや、客層はお子様からシニアまで幅広く、最近では7~8割が海外からのお客様なんだそう。

※この装飾は2019年2月24日で終了しております。

休憩できるスペースとして認知してもらえるように「MAG’s PARK」と名付けられたこの屋上。ここで歌やダンスのイベントが開催されることも。新しい時代も、渋谷はカルチャーの発信地であり続けそうです。

MAGNETへインタビュー

「MAG’s PARK」の名前の由来は何でしょうか。
休憩できるスペースとして認知できるように「PARK」の表記を使用しています。
「MAG’s PARK」はどのようなコンセプトで作られたのでしょうか。
「シゲキの解放」がコンセプトです。
ここからしか見ることの出来ないスクランブル交差点の景色を見下ろすスペースや、7F飲食フロア「MAG7」で購入したフード、ドリンクを持ち込みながら楽しめるイベントスペースなど、シゲキ的で新たな体験価値とコミュニケーションの場を提供します。
なぜMAG’s PARKに「CROSSING PHOTO」を設置したのでしょうか。
海外からのお客様、遠方からのお客様にとって、渋谷の象徴的な場所であるスクランブル交差点。渋谷に訪れた思い出に、またSNSのアップ用画像として、通り行く人を高所から眺められる絶好のロケーションで、ダイナミックな撮影が可能となるフォトサービスを開始しました。
なぜ109MEN’SからMAGNETへリニューアルした際に屋上を開放したのでしょうか。
渋谷の象徴的な場所として、スクランブル交差点全景を撮影したいという希望は、メディア等からも以前よりいただいておりました。また海外からのお客様、遠方からのお客様にとって、滞留可能な観光スポットが渋谷には少ない為、スクランブル交差点全体を一望しながら、通り行く人を高所から眺められる絶好のロケーションで、イベントスペースとしても活用できる、お客様に「シゲキ」を提供する新たなコミュニケーションの場を作りたいと考えました。
渋谷の開発が更に進んでいく令和の時代に、「MAG’s PARK」はどのような場所を目指していかれるのでしょうか。
MAGNET by SHIBUYA109のコンセプト「シブヤのシゲキ。」のもと、渋谷のロケーションを楽しんでいただいたり、さまざまなイベント等が開催され、お客様に「シゲキ」を提供する場所でありたいと考えています。

今回訪れた場所

MAGNET by SHIBUYA109

「CROSSING VIEW」入場料金300円
「CROSSING PHOTO」撮影料金1000円

所在地 東京都渋谷区神南1-23-10

平成渋谷屋上ヒストリー

1995年3月
神南にタワーレコード渋谷店が移転オープン
屋上でイベントやビアガーデンが開催されている
2001年3月
東急文化会館屋上の天文博物館 五島プラネタリウム閉館
2011年3月
渋谷のビル屋上で養蜂をする「渋谷みつばちプロジェクト」スタート
2013年3月
東急百貨店東横店 屋上遊園地閉園
2018年4月
「MAG’s PARK」オープン

文:mikko(369days) 写真:milford(369days) 
SpecialThanks:株式会社SHIBUYA109エンタテイメント

この記事についてのコメントをお気軽にどうぞ

お寄せいただいたコメントは管理者の承認後に表示されます。

ABOUT

メリーゴーランド&遊園地だいすきユニット 369days みるくでいず について

メリーゴーランドや遊園地がだいすきなmikkoとmilfordのユニット。
「一年を369日分楽しめるように」との思いから、公式サイトやフリーペーパー「屋上とそら」などで津々浦々のおでかけスポットを紹介しています。

お問い合わせメディア出演履歴

mikko みっこ

大学の卒業論文で遊園地について書くほど遊園地が好き!珍スポット、レトロスポットも大好き!「永原さくら」という名前で、アニメソング・ゲームソングの作詞をしています。

milford みるふぉーど

旅行で遊園地や街などを巡ったり、猫、片付け、ランニングが好き。