ニュージーランド旅行記 その3
世界遺産ミルフォード・サウンド
氷河地形を体感!

ニュージーランド滞在3日目となる3月18日は、クイーンズタウンからミルフォード・サウンドへの日帰りツアーに参加しました。

ミルフォード・サウンド(Milford Sound)は世界自然遺産にも登録されているニュージーランドを代表する観光地で、氷河の浸食によってできた入り江です。
このような地形はフィヨルドと言うため、本来はミルフォード”フィヨルド”と呼ぶべきなのですが、初めに発見した人が単に入り江(Sound)と名付けてしまったため、現在もミルフォード”サウンド”と呼ばれ続けているそうです。

今回はクイーンズタウンからミルフォード・サウンドへの往復バスと、ミルフォード・サウンドでのクルーズがセットになっているReal Journeys社のツアーを利用しました。

この日たどった道のりを地図で示すとこのようになります。
クイーンズタウンとミルフォード・サウンドは直線距離で70kmほどしか離れていないのですが、道路が大回りなため、車で行くと片道5時間ほどかかります。

そのためツアーの出発は朝の7時。この時期の日の出は7時45分頃なので、出発時はまだ真っ暗です…。

乗ったバスは窓が天井近くまであり、とても開放感があります!
また、シートが真正面ではなく若干外側を向いているため、より外の景色が楽しめるようになっています。
ただシートピッチは結構狭めで、隙間にゴミが目立つなど若干清掃が行き届いていない印象なのが残念でした。

クイーンズタウンを出発してしばらくは、ワカティプ湖に沿った道を進みます。
バスが曲がりくねった道を時速80kmくらいでガンガン飛ばす上、外が真っ暗で何も見えず、しかもシートが真正面を向いていないのもじわじわ効いてきて、普段乗り物に酔わない私でも若干酔いました…。

クイーンズタウンを出発して1時間ほどすると、ワカティプ湖南端にあるキングストンという街を通過します。ここからしばらくは平坦でなだらかな道が続きます。

窓の外を見ると、牧場にがたくさん!これぞニュージーランド!という光景です!
道沿いには牧場がたくさんあり、羊や牛、馬などが多く飼われていました。飼料用の作物を栽培する畑も多くありました。

クイーンズタウンを出発して2時間半ほどすると、テ・アナウという街に到着。ここで30分ほど休憩となりました。

テ・アナウは人口2000人ほどの小さな町ですが、トレッキングなどへ向かう人々の拠点となっているため、宿泊施設やスーパー、キャンプ用品店などが充実しています。

お土産屋さんやおしゃれなカフェも朝から営業していたので、ここで朝ごはんを食べるのもいいですね!

テ・アナウの街はテ・アナウ湖というニュージーランドで2番目に大きい湖のほとりに位置しています。
朝の少しひんやりした湖畔の空気が気持ちいい!

テ・アナウの街を出発すると牧場などは少なくなり、林や茂みが増えてきます。
しばらくすると、ミルフォード・サウンドも属するフィヨルドランド国立公園の敷地に入っていきます。

ニュージーランドには14の国立公園があり、フィヨルドランド国立公園はその中で最も大きな国立公園です。
その面積は新潟県と同じくらい、東京都の約6倍と言うとその大きさが実感できるのではないでしょうか。

こちらはエグリントンバレー(Eglinton Valley)という景勝地で、広大な平原の奥に山々が広がっています。

さらにバスで数分行くと、ミラーレイクス(Mirror Lakes)という湖に立ち寄ります。
湖に沿って遊歩道が整備され、5分ほどで散策することができます。

名前の通り、周りの風景が鏡のように映り込みます。

看板も水面に映った時に読めるよう、反転して設置されています!

ミラーレイクスからさらに進むと、モンキークリーク(Monkey Creek)というスポットに立ち寄りました。
名前の通り小川(クリーク)が流れていますが、なぜモンキー(猿)がついているのかというと…
その昔、この川にモンキーという名前の犬が落ちたことがあったからだそうです。

モンキークリークからは氷河に削られたU字谷がよく見えました。
教科書で見た氷河地形が目の前に…!地理好きにはたまらない光景です!!

さらにバスで行くと、ホーマートンネル(Homer Tunnel)というトンネルを通過します。
全長1.2kmほどの短いトンネルですが、1953年にこのトンネルが完成したことで車でミルフォード・サウンドに行けるようになったという重要なトンネルです。

トンネルができるまでは、テ・アナウの街から船でテ・アナウ湖の北端まで行き、そこからミルフォード・サウンドまで53kmを歩いて向かっていたそうです。
その道は「ミルフォード・トラック」と呼ばれており、「世界一美しい散歩道」として現在もとても人気があります。3泊4日ほどかけて歩くのが一般的とのこと。
次回はぜひミルフォード・トラックを歩いてみたいですね!

トンネルを抜けた後は、U字谷の底に沿うように長い下り坂を走ります。

そしてクイーンタウンを出発して5時間半、ついにミルフォード・サウンドへ到着しました!

入り江のほとりにはフェリーターミナルがあり、様々なツアー会社の受付があります。
ポストカードやマグネットなどの簡単なお土産も売っていました。

それではこのミルフォードソブリン号に乗って、1時間40分ほどのクルーズに出発します!

ミルフォード・サウンドでは数社がクルーズを運航しているため、大小さまざまな船が停泊していました。

昼食として申し込んだ、船内ブッフェの様子はこんな感じ。ブッフェが開いていたのは30分間でした。
料理の味は悪くありませんでしたが、ブッフェ会場の雰囲気が学食のようで味気ないのと、人が多く殺伐とした雰囲気が漂っていたので、あまり落ち着けませんでした。

気を取り直して船の屋上に出てみると、周囲の景色を360度見渡すことができました!

切り立った崖に滝が流れるなど、ダイナミックな光景が広がっています!

これがあのフィヨルドっ…!やはり実際に来ると地形のダイナミックさに圧倒されます!

ミルフォード・サウンドは1年の3分の2は雨が降る多雨地域。この日も曇っていましたが、それはそれで幻想的な雰囲気が漂っていました。

今回の航路はこんな感じ。内陸部のフェリーターミナルから、外洋のタスマン海近くまでを往復しました。
豪華客船のクルーズなどではタスマン海側からミルフォード・サウンドに立ち寄ることもあるそうです。

1時間40分のクルーズはあっという間に終わってしまいましたが、自然の迫力を存分に感じることができました!

さて、クルーズを終えた後はバスでクイーンズタウンへ戻ります。
車窓も荒々しい氷河地形から、なだらかな丘陵に変わっていきます。

ワカティプ湖が見えると、クイーンズタウンはもうすぐ。
帰りはテ・アナウで1度休憩する以外はノンストップのため、ミルフォード・サウンドから4時間ほどでクイーンズタウンへ到着しました。

到着は夜の7時。朝の出発から約12時間におよぶ日帰りツアーでした。
バスに乗り続けたためなかなか疲れましたが、ミルフォード・サウンドでのクルーズはさることながら、予想外に楽しめたのがそれまでの道中の景色でした。
ワカティプ湖沿いの道、牧場が広がる平地、国立公園入り口付近の林、そしてミルフォード・サウンド付近の荒々しい氷河地形など、さまざまに移り変わる美しい景色を見られたことがとても良かったです!

この日の夕食はニュージーランド産の素材を用いたこだわりのタコスを作っている「TACO MEDIC」で食べることに。

左がチキンが入った「THE KEN TUCKYMAN」、右が魚が入った「THE FISHERMAN」。
後ろに写っているのはニュージーランド産のオーガニックドリンクのレモネードとコーラです。

デザートとして、クッキータイムでミルクとミニクッキーのセットをいただきました。
この瓶は持ち帰りもできました!

明日の朝食としてFERGBAKERのパイも購入しました。

さて、今夜はクイーンズタウン最後の夜…ということで夜の街を少し散策。

山も湖も近く、あたかい人でにぎわう素敵な街でした!

ニュージーランドでやりたかったことの一つが、南十字星を見ること。
夜空を眺めてみると、南の空にはっきり見ることができました!

明日はクイーンズタウンを後にし、テカポ湖へ向かいます!

続きはニュージーランド旅行記(その4) テカポ湖で温泉と星空とサーモンに癒される!をご覧ください!

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遊園地やメリーゴーランドがだいすきなmikkoとmilfordのユニット。
「遊園地は大人になってからがおもしろい!」をコンセプトに、書籍、公式サイト、フリーペーパー「ゆうえんちdays」、メディアなどを通じて遊園地の魅力やおでかけスポットを紹介しています。

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mikko みっこ

大学の卒業論文で遊園地について書くほど遊園地が好き!珍スポット、レトロスポットも大好き!「永原さくら」という名前で、アニメソング・ゲームソングの作詞をしています。

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遊園地や旅行で街を巡ること、猫、片付けが好き!