憧れのパイロット体験もできる!
あいち航空ミュージアムに行ってきました

今回は愛知県にある「航空」をテーマにしたミュージアム「あいち航空ミュージアム」をご紹介します。

あいち航空ミュージアムの特徴は、なんといっても“現役の空港の敷地内にある”ということ。そのため、窓の外に飛行機が見えるのはもちろん、離発着時の音や振動までもが建物の中でも体感できるのです。またフライトシミュレーターでのパイロット体験も行えましたので、その様子もお届けします。

あいち航空ミュージアムは名古屋市の中心部から車で20分ほどのところにあります。
入口にある水色の飛行機が目印。

こちらがあいち航空ミュージアムの建物です。地上2階建てで屋上に上がることもできます。

入口がある2階に上がります。隣接する商業施設「エアポートウォーク名古屋」の2階とも直結しています。

あいち航空ミュージアムは県営名古屋空港の敷地内にあり、現在は国内線や小型機の発着が中心ですが、2005年に中部国際空港が開港するまでは中部地方の拠点空港として多くの国際線・国内線の路線が発着していた空港です。また航空自衛隊小牧基地も隣接しており、自衛隊の飛行機も滑走路を利用しています。

2017年11月にオープンしたばかりとあって、エントランスは明るい雰囲気です。
カラフルな飛行機の模型は日本エアシステムが1995年に導入したMD-90という機体のもので、映画監督の黒澤明さんがデザインしたんだそうです。

入館料は大人1,000円、大学・高校生800円、中学・小学生が 500円となっています。
また近隣にあるMRJミュージアム、トヨタ産業技術記念館、トヨタ博物館、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館とのセット券も販売されています。

チケットを購入し、いざ入館!

入館ゲートは空港の出発ゲートのような雰囲気で、気分も高まります!

こちらが館内の全景です。まずは2階から見ていきましょう!

入館してまず目にするのが、レオナルド・ダヴィンチが設計したヘリコプターの模型です。
昔からの空へのあこがれが、航空機を作る原動力になってきたのですね。

また壁には世界と日本の航空機の歴史が詳しく紹介されていました。

そしてガラスケースにずらりと並んでいるのは、名機と呼ばれた100機の飛行機の模型です。

ライトフライヤー号からジェット旅客機まで、どれもとても精巧に作られています。

実はこの模型、名古屋空港の国内線ビル内にかつてあった「名古屋空港航空宇宙館」という施設に展示されていたものなんです。2005年の閉館に伴い模型の行方が心配されていましたが、新しい舞台で展示されることになりました。

続いて「オリエンテーションシアター」では3Dの映像で愛知県の航空機産業の歴史を学ぶことができます。カラフルな切り絵風のアニメーションで東海地方の名所を表現したオープニングが良かったです!

愛知県といえば自動車産業が有名ですが、そのルーツは木工技術にあります。近隣で木材が多く採れたため木工技術が発達し、時計やからくり人形の歯車を木で作るようになりました。その技術が織機や自動車へ受け継がれ、航空機を製造できるまでに至ったのです。

現在では東海地方(愛知・岐阜・三重)が日本の航空機産業の従業者数・生産額でいずれも過半数を占めるまでになっています。

「サイエンスラボ」では飛行機が飛ぶ仕組みなどを実験しながら学ぶことができます。

2階の展示はここまで。1階に降りると実物の航空機(飛行機5機・ヘリコプター2機)やシアター、そして職業体験のコーナーなどがあります。

6種の航空機を紹介

あいち航空ミュージアムで最も目立つのがこのYS-11です。YS-11は戦後初の国産機として製造された旅客機で、初飛行は1962年に名古屋空港で行われました。

イベントなどで機体の内部に入ることができる機会もあるようです。

YS-11の組み立てが行われたのはあいち航空ミュージアムから1kmほどのところにある三菱重工業の工場なのですが、今その三菱重工業では初の国産ジェット旅客機「MRJ」を開発するプロジェクトが進められています。MRJの組み立てが見学できる「MRJミュージアム」もすぐ近くにありますので、ぜひあいち航空ミュージアムと合わせて訪れてみてください。

こちらは三菱重工業が1960年代に開発したMU-2です。プロペラ機ながら巡航速度が速いことなどから、世界的に人気が出たそうです。

そしてこちらが先ほどのMU-2の後継として開発されたビジネスジェット機のMU-300です。

2機並んだヘリコプターは初の国産ヘリコプターであるMH-2000

こちらは名古屋市立工業高校の生徒の方が開発した「名市工フライヤー」という飛行機で、実際に飛ぶことができたんだそうです。

修復された本物の零式艦上戦闘機、通称「ゼロ戦」も展示されています。

かなり近くで見ることができます。

エンジンの仕組みを学べる「飛行の教室」

「飛行の教室」では飛行機が飛ぶ仕組みやエンジンについて、プロジェクションマッピングを用いた映像で学ぶことができます。最後にはちょっとした仕掛けが…?

遊覧飛行を体験できる「フライングボックス」

こちらの「フライングボックス」は名古屋空港から東海地方の名所を巡る遊覧飛行を体験できるシアターです。映像に合わせて座席が動き、風も出てくるので臨場感がありました。

約7分のフライトでは名駅や栄、名古屋城、名古屋港、志摩、駒ケ岳、木曽三川などを巡ります。
前述した「名古屋空港航空宇宙館」のフライトシミュレーターは会津磐梯山だった気がするので、だいぶ東海地方の人になじみ深い内容になりましたね。

フライトシミュレーターでパイロット体験!

こちらがパイロットの職業体験ができるコーナーです。各回50分で定員があるため、当日にチケットカウンターで予約が必要です。

まず飛行機を操縦する方法を学び、その後フライトシミュレーターで飛行機の運航を体験します。

操縦方法を学ぶコーナーでは、20分ほどかけて操縦桿と飛行機の翼の動きの関係や、計器の見方に付いて学びます。
この日パイロット体験を指南してくださった方は、なんと自衛隊で戦闘機などを操縦した経験もある、本物のパイロットの方でした!

飛行機の操縦について学んだあとは、いよいよシミュレーターでの操縦の体験です。
このシミュレーターではYS-11を操縦して名古屋空港からの「離陸」、巡航高度での「巡航」、そして福岡空港への「着陸」を体験できます。1人約15分体験することができます。

シミュレーターには操縦桿の他、スロットルレバー、フラップレバー、ギアレバーがついており、これらを操作していきます。

操縦中の細かい手順は「スロットルレバーを操作してエンジン出力を50%にしてください」「フラップを下ろしてください」などその都度音声で指示してくれますので、それほど難しいものではありませんでした。飛行コースを大きく外れてしまった場合でも自動で正しいコースに戻してくれますので、そうそうすぐに墜落したりはしない難易度になっています。

ただ機体の挙動はYS-11をリアルに再現しているとのことで、本職のパイロットの方がYS-11の挙動を体験してみたくてこのシミュレーターを体験することもあるそうです。エンジン音も実際のYS-11のものを使用しているらしく、細かいところまでこだわって作られています。

体験の最後にはフライトの評価が5段階で表示されます。今回は★4をとることができました!

そのほかにも、飛行機の整備を体験できる「整備士体験」のプログラムも実施されています。

部品の展示や資料が閲覧できるライブラリーも

他にも、飛行機に使われている部品が展示されているコーナーや…

航空関連の書籍を自由に閲覧できるライブラリーコーナーもありました。1980年代の航空雑誌など、貴重そうなものも自由に読めましたよ!

そして館内のあちこちにある休憩用の椅子。よく見ると本物の飛行機の座席なのです!こんなところでも飛行機を体験できるとは!

名古屋空港の歴史を紹介するコーナーもありました。

飛行機を見ながら一息つけるカフェ

ミュージアムの館内には飲み物や軽食を扱っているカフェもありました。

落ち着けそうな雰囲気。

あいち航空ミュージアムオリジナルのドリンクもありました。

今回はオリジナルドリンクの「そらレモン」をいただきました!夜明けの空みたいできれい…!

窓の外には駐機場や滑走路を眺めることができます。

離着陸する飛行機が間近に見える屋上

そして見逃せないのが屋上です。名古屋空港の滑走路を間近に眺めることができるので、飛行機の離着陸がよく見えます。

名古屋空港周辺には飛行機の展望スポットとしてエアポートウォーク名古屋や名古屋空港ターミナルビル、航空館boonなどの展望デッキがありますが、個人的にはここの屋上が一番見やすいのではないかと思います。

特に滑走路の南端がよく見えるので、北向きに離着陸する場合は着陸時や離陸時の地上走行が見やすかったです。

寝転んで空を眺められるハンモックも設置されています。

ユニークなグッズがそろうミュージアムショップ

出口を出た先にはミュージアムショップ「Fun Blade」があります。

ここで販売されているオリジナルグッズがなかなか面白く、
・タイヤのカスをイメージしたさきいか
・滑走路風デザインのタオル
・滑走路風デザインの定規
など、思わず手に取ってしまうユニークな商品が多くありました。

他にもオリジナルのキーホルダー・Tシャツ・冷戦グッズの他、プラモデルや飛行機関連のグッズがありました。

あいち航空ミュージアムは現役空港に隣接していることでより飛行機を体験できるミュージアムになっていました。

近隣にはMRJの組み立てなどを見学できる「MRJミュージアム」や、空港ターミナルビルを再利用した商業施設「エアポートウォーク名古屋」、入場無料の航空博物館「航空館boon」などもあります。

また2018年10月にはボーイング787の展示施設「FLIGHT OF DREAMS」が中部国際空港内にオープンするほか、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館も2018年3月にリニューアルしたばかり。

飛行機好きの方もそうでない方も、ぜひ足を運んでみてください!

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