369daysのROOF TOPIC
第9回
SHIBUYA SKY

この記事は フリーペーパー『屋上とそら』Vol.43に掲載された「369daysのROOF TOPIC 第9回」の完全版です。

2020年3月に85年の歴史に幕を下ろし、営業を終了した東京・渋谷の東急百貨店東横店(詳しくはROOF TOPIC 第7回をチェック!)。その跡地には2027年度に渋谷スクランブルスクエアの中央・西棟が開業する予定です。渋谷の屋上はどのように姿を変えていくのでしょうか?今回の舞台は、いま渋谷で最も高いビル・渋谷スクランブルスクエア東棟。中央・西棟に先駆けて2019年11月に開業したこの東棟にある展望施設「SHIBUYA SKY」を訪れ、一足先に渋谷の未来を覗いてきました!

チケットカウンターのある14階から移行空間「SKY GATE」で45階へ。46階でお手荷物をロッカーに預けたら、屋外展望空間「SKY STAGE」へ。天空へ向かうような解放感たっぷりのエスカレーターを昇ると・・・想像以上に高くて広い、360°パノラマビューな屋上に辿り着きました!渋谷のシンボルであるスクランブル交差点がとても小さく見え、渋谷だけでなく東京を一望できてしまいます。遠くには富士山も!

「街のダイナミックな活力を感じてもらうために『SHIBUYA SKY』にはオープンエアの展望施設を設けた」と担当者は語ります。特に人気の時間帯は美しい富士山のシルエットや徐々に増えていく街の煌めきを楽しむことができる日没前後。しかし実はオープン直後もおすすめ。澄んだ空気の中で遠くの山々や海、街が動き始める音を感じることができるのは朝に来た人の特権です。
屋上だけでなく、雨天時も楽しめる屋内展望回廊「SKY GALLERY」にもこだわりが。約30㎡のLEDディスプレイ等の最新技術で渋谷を体感できます!

 2027年度に開業予定の中央棟の屋上には、緑化された屋上広場と国際的なイベントを開催するためのホールが設置される予定です。新たな屋上から見渡す2027年の世界。楽しみでたまりません!

「SKY STAGE」から見下ろしたスクランブル交差点。第1回で特集した「MAG’s PARK」も小さく見えています!2027年にはどんな景色が見えるのでしょうか?

369daysおすすめスポットは「SKY STAGE」から降りるエスカレーター。遠くまで続く景色を眺めながら移動する時間は、まるでアトラクションに乗っているよう!

SHIBUYA SKYへインタビュー

SHIBUYA SKYのコンセプトを教えてください!
「眺望体験と空間演出を融合した想像力を刺激する体験型展望空間」です。
SHIBUYA SKYはどのような客層が多いのでしょうか?
性別、年代問わず幅広い世代のお客様にご来場頂いているのが特徴的です。曜日や時間帯によって傾向が分かれますが、平日の日中帯はシニア層の方やお子さま連れの層が多く、夕方から夜景の時間帯は、営業時間を遅く設定させていただいていることもあり、カップルやビジネスパーソンの方々も増えてきます。休日はファミリー層が多くなり、曜日時間帯を問わずインバウンドの方々は多くお越し頂いています。
なぜ渋谷スクランブルスクエアに、誰でも入れる屋上を設けることになったのでしょうか?
渋谷は世界的にも知名度は高いが、“ハチ公”や“スクランブル交差点”に集中し、別の街に行ってしまう方も多く、滞在時間を延ばすような観光拠点に乏しいことが街の課題として挙げられてきました。そこで新たな街のランドマークとなることを目指し、スクランブル交差点に面する唯一無二の駅直結の立地を生かし、街のダイナミックな活力を感じて頂けるオープンエアの展望施設を設け、街を俯瞰し渋谷はもちろん、東京を感じて頂く観光拠点を整備することにしました。
SHIBUYA SKYのおすすめの楽しみ方や、ここは是非見てほしいという場所を教えてください!
渋谷最高峰の高さと360°パノラマビューで、圧倒的な解放感が味わえる屋上展望空間はもちろんのこと、特にこだわったのは雨天時でも楽しめる46階屋内展望回廊の「SKY GALLERY」です。その中でも約30㎡のLEDディスプレイを使って、膨大な渋谷に関わるデータをビジュアライズした「DATA SCAPE」は、リアルな渋谷の眺望とデジタルな渋谷の対比によって、渋谷の「今」を異なる視点から体験することができます。特に夜の時間帯はガラスに映り込む映像と都心の夜景が重なり、非日常的な空間・景色をお楽しみ頂けます。
SHIBUYA SKYに滞在するおすすめの時間帯や、その時間帯ならではの景色を教えてください!
多くのお客さまにご来場頂いているのは日没の時間帯で、その前後には美しい富士山のシルエットや徐々に増えていく街の煌めきを楽しんで頂けます。また一方でオープン直後も非常におすすめです。お客さまもまばらなこともあり澄んだ空気の中で遠くの山々や海まで見通せたり、街が動き始める音に耳を澄ますことができ、より一層解放感を感じていただけます。日中、夕方、夜間とそれぞれの景色が広がり、違った気持ちで楽しんで頂ける点も特徴的だと考えております。
SHIBUYA SKYにまつわる、これまでにあった面白いエピソードや感動したエピソードがあれば教えてください!
屋上でプロポーズをされているお客さまがいらした際は、スタッフ一同大変感動しておりました。多くの関係各社の方々とつくりあげてきたSHIBUYA SKYの空間が、お客さまにとって特別な場所としてご認識いただいたということを嬉しく思っています。
2027年度に開業予定の渋谷スクランブルスクエア第II期(中央棟・西棟)にはどのような屋上が設けられるのでしょうか?
中央棟の屋上に「国際交流施設」を設ける予定です。ここでは緑化された屋上広場で国際的なイベントを開催するためのホールを設置する予定で、よりスクランブル交差点を間近に感じられるダイナミックな場所になると思います。
これからSHIBUYA SKYに行ってみたいと思っている、「屋上とそら」読者に向けて、メッセージをお願いいたします!
東京・渋谷の真ん中で大きな空をのんびり眺めるということは今までに無い体験だと思います。天候や時間帯で刻一刻と変わりゆく渋谷の表情を是非見に来てください。東京だけでなく、日本のランドマークになる為、皆様に一層楽しんで頂ける施設を目指していければと思います。

渋谷駅の昔と未来

1955年の渋谷駅の写真と、2027年以降の渋谷駅の将来図。ほぼ同じ場所が映っています。新たな屋上の誕生に期待!

1955年

画像提供:東急株式会社

2027年以降(渋谷駅周辺完成イメージ )

画像提供:渋谷駅前エリアマネジメント

文:mikko(369days) 写真:milford(369days) 
SpecialThanks:渋谷スカイ・東急株式会社

新型コロナウイルスの影響により、営業時間の変更や休館をしている場合がございます。最新の情報については、渋谷スカイ公式WEBサイトにてご確認ください。

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メリーゴーランド&遊園地だいすきユニット 369days みるくでいず について

メリーゴーランドや遊園地がだいすきなmikkoとmilfordのユニット。
「一年を369日分楽しめるように」との思いから、公式サイトやフリーペーパー「屋上とそら」などで津々浦々のおでかけスポットを紹介しています。

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mikko みっこ

大学の卒業論文で遊園地について書くほど遊園地が好き!珍スポット、レトロスポットも大好き!「永原さくら」という名前で、アニメソング・ゲームソングの作詞をしています。

milford みるふぉーど

旅行で遊園地や街などを巡ったり、猫、片付け、ランニングが好き。